第8話「調略」の感想
2016/12/03
真田丸第8話「調略」の感想です!
さて上杉、徳川、北条、織田と、大国の脅威に常にさらされる信濃の国人衆達、そして真田家ですが、今回は上杉と北条が信濃の地を狙い、真っ向から直接対決しそうな状況です。
お家を守る為にここまで非情な事をしなければ生き残れないのか・・という覚悟を今回、主人公・源次郎信繁(キャスト:堺雅人さん)に再度確認させた感じの第8話でしたね。そして私たち視聴者にも。
源次郎(信繁)は父から「北条へ味方につく時の手土産として」、上杉についている春日信達(のぶたつ・俳優:前川秦之さん)を寝返らせよと命を受けます。尊敬する偉大な父からの命令を受けて、憧れの叔父・信伊(のぶただ・俳優:栗原英雄さん)の元、必死で春日信達に調略を試みます。
春日信達は真田家と同じ武田の旧臣、戦場で父・昌幸とも何度も一緒に戦った仲だという。武田信玄の重臣・高坂弾正の息子です。
源次郎信繁が真田昌幸の息子だと知った信達さんは笑顔を見せていらしたから、悪い印象は決してなく、むしろ親しい間柄だった事が推測されます。信繁の肩を抱く信達さんは頼りになるお兄さんみたいでしたのに。
「上杉の元で不遇で終わるより、私達と共に北条について下さい!」信繁は春日信達の為にもという気持ちがあった様に思います。熱心に語りかけて、叔父・信伊もまた、同じ様に春日信達に誠実に話かけていると思っていただろうに。
しかし、父・昌幸と叔父・信伊の狙いは別にありました。
春日信達は父・高坂弾正の城であった海津城を取り返す北条家からの約定を真田信伊から見せられ、喜んでいる所を後ろから信伊にさされ・・そして上杉家を裏切ったとして、見せしめのためはりつけでさらされます。
叔父上~!父上~\(>o<)/ギャーッ!
信繁:「上杉を裏切らせ裏切り者として始末させる。 北条は兵を引き、父上はしんがりとして後に残った そうなるために春日殿を利用したんだ。 三十郎、俺はあの人たちが恐ろしい。」
海津城脱出後、信繁は三十郎(キャスト:迫田孝也さん)にそう言います。ティーンエイジャーの信繁にとってはショックですよね。現代に生きる私たちもショックです~。
真田昌幸の弟、真田信尹は春日信達さんを襲う前に甥っ子である源次郎信繁に「私のようになるな」といいました。
主人公・信繁と同じように衝撃を受ける私たち。
三谷さんの前回の大河ドラマ作品「新撰組!」も内部抗争など嫌な事件が色々と起こりますが、その時より視聴者に与える共感エピソードが、巧妙になっているような。
恐るべし三谷さん。
人の良さそうな、かつての仲間さえ、裏切るどころか相手の命を取って、裏切り者の悪名をきせ、さらす。
引いちゃう視聴者いるかもΣ( ̄◇ ̄;)
普通に「敵」に巧妙な罠を仕掛けて、策略で落し入れるのとは違う、真田家を守るとはいえ昔の同僚を裏切りものにしたてあげ、汚名を着せ、はりつけですからね。痛快とは違う、悲惨な戦国を私たちも見せつけられました。
現代の日本では考えられない。でも現代でも世界のどこかではあるかも知れない、人間の闇の部分ですね~。見たくないほどの。
そして信繁も、その事実を聞いた兄・信幸もそれを受け止める。「おやじ、汚いよ!」とか非難をすることもない。そんな余裕もない。受け入れざるおえない。
これからも真田家の戦いは続くのです。
前に進むしかないのです。
ところで上杉景勝(キャスト:遠藤憲一さん)さんは一本気で男らしい、いい男ですね。 さすが上杉謙信の後継者。 上杉はそうであって欲しい(・▽・*)側にいる直江兼続(キャスト:村上新悟さん)もシブい。笑わない直江兼続。上杉主従を見るのもこれから楽しみです。
そして「ひょっとするとこれらはすべて真田安房守の策略ではないか・・?」と気づく徳川家康(キャスト:内野聖陽さん)。
家康さんが真田を手ごわい敵として認識した回とも言えますね。それとやっぱり家康さんは家康だ、するどい。と私も家康さんを見直した第8話でした(笑)だって真田丸の家康さんはコミカルなシーン続いていたからヾ(o゚ω゚o)ノ゙
真田丸第8話「調略」の感想。 お読みいただきありがとうございました(*´∀`)
真田丸第9話「駆引き」感想もよろしくお願いします♪
↓春日信達さんのキャスト前川秦之さんと叔父上、真田信尹役の栗原英雄さんの仲良いツーショットが見れます!
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