第43話「軍議」の感想
2016/12/21
豊臣の今後を決める重要な軍議。打って出るか籠城か。それぞれの思惑が絡まり軍議が荒れる。そして幸村(信繁)の戦略を最大に阻む相手は・・?
真田丸第43話「軍議」の感想です。
今回は軍議の内容に付きますね。軍議の結論をドキドキしながら見ていました。前回真田丸42話「味方」で信之(キャスト:大泉洋さん)が言ったのは牢人10万人はバラバラで「烏合の衆」。それを源次郎(幸村)がまとめると怖い。幸村はその様にまとめ上げる事が出来るのか?
お兄ちゃん信之(信幸)が松姉さん(キャスト:木村佳乃さん)を大坂に行かせたのはジーンと来ました。「源次郎の邪魔はしたくはない」「兄上(茂誠)と三十郎にどんな事をしてでも戦場に出るなとお伝え下さい」。お兄ちゃんの源次郎を思う気持ちが尊くて泣ける。信之兄ちゃんは徳川の味方以前に真田幸村の味方( ;∀;)!
さて、軍議では「籠城」か「打って出るか」で話が分かれます。というか最初は幸村しか「打って出るか」案に賛成がなかった。幸村の案に幸村しか賛成しない ぼっち状態・・明石全登と長宗我部盛親は幸村に賛成してくれると思っていたので意外な反応。そして毛利勝永と後藤又兵衛も籠城案に同意。それにはそれぞれの思惑があり・・
関が原の戦いから14年。みなそれぞれ辛酸をなめて過ごしてきたんですよね~。明石全登(キャスト:小林顕作さん)は西軍の逃亡者でキリシタンで、というこの時代ダブルのお尋ね者。長宗我部盛親(キャスト:阿南健治さん)は父の長宗我部元親の代では四国統一を果たしましたが秀吉が天下人となり所領を減らされ、さらに関が原の戦いでは所領を全て没収されるという急下降すぎる人生。
毛利勝永(キャスト:岡本健一さん)は豊臣政権時代は大名だったという誇り、そして後藤又兵衛(キャスト:哀川翔さん)は元黒田家の家臣ですが、黒田官兵衛に愛され息子の様な待遇を受けて若い頃から活躍した武に優れた武将、しかし今は官兵衛の嫡男・黒田長政と折り合い悪く不遇を囲っている。。
黒田長政は「後藤又兵衛」を雇うなという「奉公構(ほうこうかまえ)」を各大名に出していました。52万石の黒田家に逆らう大名はそうそう居るわけはなく、後藤又兵衛の武を惜しんだ大名が雇い入れようとしても、雇われたら雇われたで黒田家と雇い主家の間が不仲になったりしてまた他の大名へ移動・・と落ち着く事ができない日々を送っています。
真田幸村(信繁)は若い頃から人の心を掴むのが上手でしたね。上杉景勝、豊臣秀吉、徳川家康さえ家臣にしたいと3度も問うた。石川数正が出奔を後悔していた時も励ましていた。今回も毛利勝永、明石全登、長宗我部盛親と心をつかみ気持ちをまとめていった。最後には後藤又兵衛さえも。
そして木村重成(キャスト:白石隼也さん)も大野治長(キャスト:今井朋彦さん)も気持ちを動かされた。
大蔵卿局と織田有楽斎は気持ち悪いですね、自分は戦う立場じゃないのに。戦いのそしてプロフェッショナルでもないのに主導権を握る事に固執して。やな感じ~。
大坂5人衆(大坂ファイブ)は心情を吐露し団結しました。木村重成と大野治長も軍議の最後には真田幸村の案に賛成します「打って出る」で武将達の気持ちは団結、豊臣秀頼(キャスト:中川大志さん)も最終決断し「打って出る」案に決まりましたが・・
大蔵卿局と織田有楽斎の心の奥はまだ見えていませんね、なぜ籠城に固執したのか。有楽斎はのちに大坂城を出ます。そして自分も息子達も徳川から所領を貰い明治維新以降までそれぞれ家は継続していきます。大蔵卿局の真意は?茶々に沿ったものなのか、徳川に人質に出ている4男を思ってのことなのかまだわかりませんが・・。
そして「打って出る」で団結した武将と秀頼にダメ出しをしたのはなんと茶々(淀殿)。幸村(信繁)の戦略を最大に阻んだのは茶々という結論。ガーンですね。茶々(キャスト:竹内結子さん)にも籠城にこだわる何かがあるのでしょうか・・。
信繁は皆を納得させたように茶々を何故納得させないの?ユー、茶々を蔵に連れ込んじゃえよ!と思った私(;´∀`)茶々は2度落城を経験した不運で不吉な人・・ちなみに大蔵卿局も大野治長も一緒に落城を体験していると思うんだけど、後藤又兵衛は城を枕に散りたかった。茶々はどうなの?秀頼が居るからそんな事思ってないだろうけれど・・うう、わからない(きりちゃん風)
「そして真田丸が作られる」
真田丸第43話「軍議」の感想。お読みいただきありがとうございました
真田丸第44話「築城」の感想もよろしくお願いします!
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