真田丸のタイトル題字
2016/09/09
大河ドラマのタイトル文字ですが(・▽・*)
毎回、個性的な書道家さんや、書道家さんでない方、 有名無名、色んなご職業の方が選ばれて話題になりますが、
2016年「真田丸」の題字を制作されたのは、 挾土 秀平(はさど しゅうへい)さん。左官さんです。
左官ってそもそもよくわからない方も多いはず・・私も(笑) 建物の壁や床、土塀などをこてを使って塗り上げるお仕事です。
今までタイトル文字・作成者さんはさまざまなご職業、 立場の方から、選ばれてきました。
ちょっと変わったところでは平成6年の大河ドラマ「花の乱」では、 切り絵の題字が使われました。 作者は切り絵作家の宮田雅之さんでした。
平成2年の大河ドラマ「翔ぶが如く」の題字は、 原作者である司馬遼太郎さんの書。 第九回の昭和46年「春の坂道 」も原作者・山岡荘八さんの書。
脚本家さんも書かれています。
平成12年「 葵 徳川三代」ではジェームス三木さんが。 平成14年「利家とまつ」では竹山 洋さん。
俳優さんも書かれています。
平成7年1995年の「 八代将軍吉宗」では仲代達矢さん。 平成8年1996年の「 秀 吉」では森繁久弥さん。
平成9年の大河ドラマ「毛利元就」では なんと題字は毛利元就本人のものです(自筆書状より)
平成21年の「天地人」の題字は、テレビにも時々出演される、 書道家の武田双雲さんでした。
今年の「真田丸」のタイトル題字・制作者に選ばれた挾土 秀平さんは、 昭和37年生まれ岐阜県高山市出身の左官さんで、
昭和58年技能五輪全国大会優勝。
昭和59年技能五輪世界大会出場。
平成25年度文化庁文化交流使。
平成13年に「職人社 秀平組」を設立されました。
挾土さんは左官のお仕事の枠にとらわれず、 その技術を生かし、芸術作品を発表し続け、 2013年にはNYで個展も開催されています。 代表的な仕事は、「八ヶ岳マツボックリの野菜蔵」「金沢黄金の蔵」「ザ・ペニンシュラ東京」「アースメイク」「氷雪の壁」など多数。 2008年の洞爺湖サミットではオブジェを出展されました。
【著書】「ひりつく色」「左官挾土秀平の生きる力」「青と琥珀」
「光のむこう」「歓待の西洋室物語」「のたうつ者」など。
【TV出演】
プロフェッショナル 仕事の流儀 左官 /2006年3月7日放映挾土秀平の仕事 不安の中に成功がある
プロフェッショナル仕事の流儀/2015年10月26日放映「岡村隆史×プロフェッショナル」など。
今回題字は墨で書いたのではなく、 赤土を塗り固めた壁に描かれた文字です。 高さ3メートル、幅6メートルの大きな壁面に、 挾土 さん自ら描かれたタイトル。 なんと一回目で完成したとか。すごい!
挾土さんの描かれた「真田丸」の題字。
とても素敵な風合いになってます。
真田丸、題字! pic.twitter.com/d6c34rhsgr
— なおみ@真田丸はいいぞ (@nam_1014) 2015年9月4日
それとオープニングで俳優さん紹介時の、 竹垣の壁、ピンクがかった柔らかい色合いの壁、 黒に竜が舞い踊る様な金粉がちりばめられた壁、 白に横一本の青い線と白い椿が入った壁など、 4枚の壁と、六文銭など7種類の背景も任されたそうです。
↓下の動画で挾土さんの制作行程がみれます(・▽・*)
そっか~土も自らの足で探されるのですね。 ジャッジャッていう壁に土を塗りこむ音はとても良い音ですね。
赤い土は「真田丸」の題字と同じかしら? 「真田丸」の題字の赤土は真田赤揃え甲冑をイメージしていて、 土は挾土さんの故郷、飛騨高山の土だそうです。
自然の土を使い、綺麗に丁寧に塗りこんでいく。 自らの力をこめる様な挾土さんのお仕事。 職人さんの美しいお仕事だと思いました。
よろしければこちらもご覧下さい。
↓挾土さんの「超・真田丸」の題字が登場!
↓運営者らぶりぃが九度山ミュージアムに行ったときの真田丸旅紀行。挾土さんの横書き「真田丸」と「六文銭」作品を撮影しています。
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