【ネタバレあり】登場人物紹介

汁かけ大名、北条氏政

2016/12/07

戦国大名・北条氏政。大河ドラマ真田丸では高嶋政伸さんが氏政役を演じ「顔芸」や「汁かけ大名」として人気者に!家康・昌幸・景勝の説得にも応じず、最期は堂々たる大大名として世を去りました。

北条氏政の生涯

関東の戦国武将、北条氏政(ほうじょううじまさ)は北条家4代目当主。父である3代目は稀代の政治手腕を発揮した北条氏康(ほうじょううじやす)。氏康と比較され「暗愚」と言われる事の多い北条氏政。真実はどうだったのでしょうか?

 

北条氏政は父の氏康の後を継ぎ、その政策も受け継ぎました。北条は他の武将より年貢も軽く民を大事にしたといわれます。領地も氏康の頃より拡大、兄弟も仲良く、内政的には安定しています。

 

しかし群雄割拠する戦国時代、北条氏政の生涯は上杉や武田や廻りの武家との争いと和睦、調停の連続でした。晩年は天下を掌握していく豊臣秀吉とどの様に接していくかが鍵でしたが、諸国の大大名が秀吉に屈服していく中、北条氏政は最期まで抵抗、小田原征伐にて北条を滅亡に導き自分自身も刑にて亡くなります。

 

北条氏政の墓

北条氏政の墓は神奈川県小田原市にあります。(住所は小田原市栄町2−7−8)お花に彩られたお墓。

汁かけ飯のエピソード

歴史好きな人なら誰もが知っている北条氏政の汁かけ飯のエピソード。氏政が若い頃、何度にも分けて飯に汁をかけていた姿を父である北条氏康が見て「毎日食す飯にかける汁の量も測れないとは北条はワシの代で終わりか!」と言ったと伝わります。

 

真田丸では第一回の初登場シーンを初め、何度も氏政の汁かけシーンが出てきました。「少しづつ少しづつ汁をかけるのがワシの流儀じゃ」。最期は豊臣秀吉に逆らい滅亡を迎えた北条家と北条氏政でしたが、

 

汁をかける加減がわからなかった⇒秀吉に逆らう加減がわからなかったという事でしょうか?

 

他の武将は嫌々ながらも豊臣に臣下の礼を取っていきました。関東の覇者・北条の誇りとしてどうしても豊臣秀吉の家臣になれなかったのでしょうか。

北条氏政の息子は氏直

北条氏政の嫡男・北条氏直(ほうじょううじなお)、真田丸キャストは俳優の細田善彦(ほそだよしひこ)さん。

 

北条氏直の母は武田信玄公の娘・黄梅院(おうばいいん)。永禄11年(1568年)武田信玄の駿河侵攻で、北条と武田と今川の三国同盟は決裂し、黄梅院は実家の武田家に帰され、1年あまりののちに亡くなっています。可哀想。ですので氏直は信玄公の孫武田勝頼公の甥にあたります。

 

氏直の妻は徳川家康の娘・督姫(とくひめ)。複雑に入り組んだ家系ですね(;´∀`)

 

真田丸の北条氏直は氏政の前ではいい子でしたけど、いない場所では荒ぶったりして「ヤンキー」「DQN息子」などのあだ名がつきましたw氏直は北条滅亡の後、高野山に行きましたが1年ほどで亡くなっています。

大河ドラマ真田丸の氏政

真田丸で人気を獲得した北条氏政。氏政役の高嶋政伸さんの怪演、名演技が光りました。

関東の覇者、北条家

大河ドラマ真田丸では北条氏政は関東の大大名として、真田家にとり巨大な敵として存在しました。真田の主家であった武田家の旧領地を狙う北条家。

 

真田家の領地である「沼田」も以前から上杉、北条と取り合っている地であり、真田昌幸の叔父上、三十郎の父である矢沢頼綱(やざわよりつな)が懸命に守った場所でした。

⇒ あっぱれな叔父、矢沢頼綱

 


北条氏政は嫡男・北条氏直に家督を譲り、ご隠居さまとして北条家を牛耳っています。堂々たる姿の北条氏政(キャスト:高嶋政伸さん)

 

北条氏政登場シーンには「汁かけ」以外にも、食べ物が小道具として登場しました。すみれ色のお菓子や金平糖♪


登場から中盤辺りまで全然余裕の北条氏政。「悪い顔」「顔芸」を視聴者に見せてくれます。


しかし、豊臣秀吉が天下を掌握してくると、事態は変化していきます。「秀吉につくか」「秀吉につかないか」武将達は悩み大多数は豊臣秀吉にかしずき、臣下となっていきます。真田家の当主・真田昌幸もあの上杉景勝、徳川家康さえも・・

 

そんな中、北条氏政は頑なに秀吉の臣下と下ることを拒否。沼田評定で決まったことを北条家が破り、ついに秀吉は小田原征伐を行い、北条家と氏政を追い詰めます。

 

小田原城を包囲され、追い詰められた氏政は段々顔が白く・・


天正18年(1590年)春、豊臣総勢21万人の兵が小田原城を取り囲み、諸侯が小田原開城をうながしますが、慎重な氏政はなかなか応じようとしません。北条の名誉と誇りが豊臣家への忠誠を拒絶し、北条家を滅亡へと向かわせたのでしょうか。7月、小田原城は開城します。

 

滅亡を選ぶ

親戚筋である徳川家康(キャスト:内野聖陽さん)は北条氏政を救おうとします。ついには好敵手として長い間氏政と戦い、しのぎを削ってきた上杉景勝(キャスト:遠藤憲一さん)と真田昌幸(キャスト:草刈正雄さん)を連れ、氏政の元へ。名高い戦国武将4人が集まったシーン。圧巻でした!


しかし皆の説得にも氏政の心は変わらず・・

茶漬けを食し最期を迎える氏政

処される前に汁をかけ最期の食事をする北条氏政。


最期は徐々に汁を入れることなく、少し考えたあと一気にかけ、最期の食事を味わいすすり、満足した清々しい笑顔でした。

 

氏政の家臣、板部岡江雪斎

北条氏政の家臣として大河ドラマ真田丸では板部岡江雪斎(いたべおかこうせつさい)が登場しました。キャストは役者の山西惇さん。

 

彼は北条を守るべく豊臣秀吉や徳川家康のもとを飛び廻り奔走します。沼田評定では北条側の交渉役として真田側の交渉役、真田源次郎信繁(キャスト:堺雅人さん)と対決しました。


北条が滅んだ後は、徳川のスパイとして暗躍し、小早川秀秋の心を変えることに成功、見事影から豊臣を滅亡させることに成功したのでした。僧の姿ながら心はまさに戦国の武将だった板部岡江雪斎。最期まで氏政の忠実な家臣でした。

⇒ 北条家臣、板部岡江雪斎いたべおかこうせつさいとは?

⇒ 想いを果たした板部岡江雪斎

 

北条氏政役は高嶋政伸さん

真田丸で怪演&好演して視聴者に感動を与えてくれた高嶋政伸さん。真田丸の北条氏政役は代表作のひとつとなりましたね!

⇒ 北条氏政役の高嶋政伸さん

 

Twitter(ツイッター)にて

北条家オフ!左から北条氏直(キャスト:細田善彦さん)、板部岡江雪斎(キャスト:山西惇さん)、北条氏政(キャスト:高嶋政伸さん)。北条が滅亡し、悲しい別れになった北条父子、北条主従ですが、皆さんの和気あいあいさと笑顔が嬉しくて、嬉しくて・・

最後までお読み頂きありがとうございました♪

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